PEN-FT ×リバーサル『ちっちゃい宝物がいっぱい詰まったフィルム』

PEN-FTのリバーサルフィルムの現像が上がってきた。
 

このスリーブを最初に見た瞬間の感動は一生忘れないだろうと思う。
久々に鳥肌が立った。

35mm判でも小さく見えるフィルム面なのに、さらにそれを半分にした面積にひしめき合う写真たち。ものすごく小さいのに、一つ一つがさすがのリバーサルフィルム<PROVIA100F>の質感だ。これは堪らない。

横で見ていた嫁さんが、「ちっちゃい宝物がいっぱい詰まったフィルム」と言った。

なんて素晴らしい表現だろうと思った。

一つ一つが何気なく撮ってはいても、二度と同じ一枚は撮れない、宝物のような瞬間なのだ。それを手に取って感じられるなんて、なかなか他では得られない、貴重な体験だと思う。こんなことがあるから、フィルムはやめられない…。
 

ルーペで見ると、もはや「そこに行ける」と言えるくらいの臨場感。
「ハッセルのファインダーを覗いている時と同じような感覚」であると嫁さんが言っていた。確かに、この立体感はとても似ている気がする。
 

すこしでも伝わるといいな…。

(ちなみにこのルーペは今は壊れて動かなくなってしまった星座板腕時計「ASTRODEA」に付属していた物。PEAK製。)

ルーペで旅をした後は、いつも通りGT-X980でスキャン。

ハーフのリバーサルは初めて見たが、中判だとデジカメ並み…もしくはそれ以上の精細感(生のフィルムをルーペで見たらもうよく解らないレベルで超精細)を発揮する中判リバーサル。でもハーフ判だと、ちょっと力が抜けたような、そんな写りでこれはこれでとても好感が持てる描写だと思う。



ハーフ判のリバーサル、かなりいいのではないだろうか。
少なくとも私はすぐに次のフィルムを入れて撮影を続けるつもりだ。

PEN-FTとZuiko38/1.8レンズ。軽量コンパクトで、上着のポケットに入ってしまうほど小さな「一眼レフ」で、小さな宝物をどんどん増やしていきたい。
 

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