愛用のPeakDesign Everyday Sling 5Lが壊れた
数日前、手持ちのカメラバッグで最も使用頻度の高い、「ピークデザイン エブリデイスリング 5L」(以下5L)のジッパー部分が壊れた。
5Lのメイン収納部の止水ジッパーは堅牢な造りではあるものの、やや固めのジッパーとなっている。物を多めに入れて「ぐっ」と力を込めてジッパーを閉じると、〇のところに力がかかりやすい。そこがちぎれて、引き手が脱線してしまった。
なんとか直せそうな気もしたが、5Lにはいくつか不満な点があったので、新型(V2と呼ばれる。Version2ってことかな。旧バージョンはV1と呼ばれているようだ。)のエブリデイスリング6L(以下6L)を買ってみることにした。
エブリデイスリング6Lは5Lと比べてどうなのか。気になるところだけ比較。
V2、と言うからには進化しているのだろう。以前からピークデザインは好きで、いくつかバッグやストラップを持っているので、新型と言われると思わず期待してしまう。
V2のエブリデイスリングは5Lのラインナップがなくなり、3Lと6Lが新たに加わった。5Lでやや容量に不足を感じることが多かったので、今回は6Lを選んだ。
5Lで最も不満というか、不安だったところ…
それは、ストラップの付け根とバッグのつなぎ目の部分。
過去に2回ほどいつの間にか緩んで、するりと本体から抜けてしまったことがあり、ひやりとしたことがある。きっと同じような経験を持つ人々からクレームがついたのだろうが、しっかり留め具が改良されて、抜けないようになっている。これにより簡単に長さを調整できなくなってはしまったが、「調整しやすさ」と「落下防止」を天秤にかけるなら断然「落下防止」。この改良は大賛成だ。
ジッパー周りの改良
ジッパーの引き手が二つになり、両方向から開けられるようになった。これもいい改良点。あと、5Lと違って、ジッパーが固くない。決してユルユルなわけではなく、タイトだけど、スムースな感じ。
ハッセルが入るか。これが重要
私にとって、カメラバッグの分水嶺は「ハッセルが入るか。」がポイントだ。
「MOONSHOTS」は家に引きこもって、ハッセルの見た宇宙と地球に住まう人類に想いを馳せるのに最高の一冊…
ではなく、ハッセルブラッド500C/M with Planar CF80/2.8 が入れば、他のカメラは入るのだ。ちなみに、5Lは「入らなくはないが、横にして、他に何も入れなければ入る」感じだった。
きっちり、縦に入る。幸せだ。M9も財布も入る。全部入れると重いので、こんな状態でお散歩はしないが、ハッセル散歩はこれで素晴らしく捗るだろう。
ストラップ周りはどうか
5Lを購入したときに最も感心したのが、ストラップ伸縮の素早さ。
正にワンタッチ(ワンストローク?ワンアクション?)で即座に伸ばせる。即座に伸ばせるということは、シャッターチャンスを逃しにくいということ。縮めるのはちょっとコツがいるものの、慣れれば素早くできる。
6Lはピークデザインのストラップ「スライド」等についているものと同様の留め具が追加されており、5Lのように「即座に伸ばす!」といったことはできなくなっている。
ここだけは…5Lのほうが好きな仕様かもしれない。この留め具も、使っていくうちにその良さがわかるのだろうか?使っていて印象が変わったら、また追記しようと思う。
その他、肩パッドが長く、しなやかに、クッションが追加されており、これは純粋に改良されている。素晴らしい。
重さ・質感比較、その他
重さは実測値で
5L:473g
6L:535g
(いずれも内部ディバイダー抜き。)
容量は1.2倍、本体重量は1.13倍といったところか。相変わらず軽い。軽さは正義。軽さは愛。
生地の質感は触って見ないとわからない部分ではあるが、安っぽくはない。今回選んだのは新色「ミッドナイト」。5Lは「アッシュ」を使用していたので、同じようにアッシュにしたかったが、現在(2020.3)は品薄のようで、ミッドナイトしか注文できない状態だった。
やや仕方なく選んだミッドナイトではあったが、現物は落ち着いた色味で今のところ気に入っている。
500mlのペットボトルが縦に入る。これは春~夏にかけての散歩カメラにおいてはとても重要なポイント。素晴らしく便利。
その他、(会社支給の)ipadproがプロテクターを付けたまま(約26cm×19cm)でもギリギリ入る。出張に便利。
そのほかの内部構造は5Lと大きく違いはない。
おわりに
結論としては、6L(V2)は5L(V1)でちょっと不満に思っていたところをほとんど潰してきたモノとなっている。無限にある容量や素材、ギミックの組み合わせからピークデザインが選び抜いたこの仕様は「おー、なるほど…」と思う点がとても多かった。相変わらず、カメラバッグ然としていないから、普段使いしやすいのもうれしい。
あとは、日常的に使い倒して、これからどんな風に印象が変わっていくか、確かめていきたいと思う。
気軽にカメラを持って子供たちと外を出歩ける日が来ることを願いつつ…。