Leica M9。去年の4月に我が家にやってきた。
M9が来たことでカメラや写真に対する考え方は変わった。
このファインダーは眼だと思った。生身の眼。
見たものをCCDにちょっと分けてもらう感じ。
世の中を眺める眼。
眠る子供を見る眼。
息を詰めて覗く眼。
ぼんやりと覗く眼。
今のところ、一度センサークリーニングをしただけで、大きな不具合は発生していない。サムグリップも最近は外してしまったし、ソフトレリーズも無い方がいいことに気づいて以来、ずっと着けていない。ボディにはストラップだけ。結局シンプルなのが一番なのかも。ライカらしいと思う。電子製品なので、いつかは来る寿命に抗うことはできないが、どうか長生きしてほしいと切に願っている。
レンズはぽこぽこ増えたり減ったりしているけど、最近は沈胴ズミクロンにSOMKYを着けて撮るか、NOKTON classic 40mm f1.4 SCを多用している。
35mmレンズでお気に入りが一本見つかれば、もうそれでいいような気がしている。今のところは。
M9が我が家に来て以来…
ハワイに行ったり、
出張先(これは仙台)でスナップしたり、
家族で地元に帰ったり、
ライカに行ったり、
シャボン玉したり、
ロードスターが来たり、
家族が増えたり、
コロナで世界が変貌したり…
同じ一日は二度とないのだと思い知らされる。
次の一年、M9はどんな景色を見るのだろう。
M9がウチに居てよかった。