SIGMA sdQuattro Hもやってきた

1.購入の動機


前回の投稿でdp3Quattroを購入し、Foveonの写りにすっかり魅了されてしまったことを書いた。

その時の空気感、湿度、温度、匂いまで写ると評されるFoveon画質。
と書きながらなんだかフィルムっぽいなと思った。そう、私も大好きな中判リバーサル。
だから刺さるのか。

となれば、今手に入る最高のFoveonでシステム構築しよう。中核は…
 

sdQuattro H。実はシグマオンラインストアではもうディスコンしている。そのせいか市場価格もじわじわ上がってしまっている。もし手に入れるなら今を逃しては…と腹が決まったら即購入。
レンズは30mm/1.4単焦点と17-70mm/2.8-4.0ズームの二本を入手。

「H」はAPS-Hのことらしく(変態のHではない)、APS-Cよりも大型のセンサーサイズ。
なので、焦点距離はフルサイズ換算1.5倍ではなく1.3倍になるらしい。
 


dp3に引き続き相変わらず変わったボディデザインだ。グリップ、小指が余ってしまいそうだが私の手には小指含め、ちょうどよく握ることができる。謎に握り心地のいいグリップだ。
 

2.作例

桜の写真をPCで開いてみたときは息を呑んだ。「凄まじい」とさえ思った。しっかり腰を据えて撮った時のFoveonの写りは本当に素晴らしいの一言だ。このセンサーの性能を限界まで発揮するために、新しいレンズが…。。

3.sdQuattro Hをひと月ほど使ってみた感想

新品購入も、不具合発生

まず、新品で購入したボディではあったのだが、届いてすぐに動作確認を行ったところフリーズが発生しまくりでまともに操作できない状態だった。シグマにメールで問い合わせ・相談をしたところ基板トラブルの疑いということで、迎えたばかりのsdQHは福島の故郷へ帰って行った。

約1週間後、メイン基板交換が為され、返送されてきた。
シグマのカスタマーサポートさんのメールでの対応は非常に懇切丁寧で、安心して任せることができた。そもそも壊れていないのがベストではあるが、「人は間違う機械は壊れる」。その後の対応がとても良かったので、また変にシグマが好きになってしまった。

実際に使ってみた感想

正気になって帰ってきたsdQHを使った感想としては、

〇AFは想像していたより速い。少なくともdp3Qより明らかに速い。何度もファームアップされてこのスピードになったらしく、歴史の重みを感じる。でもまぁ、走り回る子供は無理。
〇グリップが謎に握りやすい。
〇背面液晶がきれい。MFもピントの山はしっかりわかる。
〇ボディ各部の質感はいい。フォント含め、グッドデザイン。
〇電源ボタンの場所は、ここ(なぜかマウント基部にある)でいい。パッと片手で電源ONして撮るカメラじゃない。

△EVFの画質は…悪い。ブレ防止のために覗く、まぶしいときに仕方なく覗くと割り切るべきかと。

◎凄まじい質感を生み出すFoveon画質。これがあるから多少のネガ要素もすべてひっくり返る。

ということで、いい買い物をしたと思っている。

高感度にめっぽう弱いFoveonセンサー。これを補うためにストロボを導入しようか検討中。。


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