エルマーがやってきた

Leica Ⅲb with Elmar 5cm f3.5

とうとうエルマーがやってきた。

なるべくレンズもⅢbに合わせて1939年頃の製造のモノがいいなぁ…と、
今回は中古カメラ店を回る時間がなかったので、ネット上で探し回った。

しかし、そう簡単にモノは見つからない。
いいなと思うものはSold Outしているし、少し妥協して低価格に走ると途端に程度が落ちる。
そもそも80年前のものなのだから無理もないのだが…

PCをにらめっこしすぎて目がしぱしぱしてきたので、
某オークションに手を出そうかと思い始めたところ…
いや、実際に手を出したが落札できずにいたところ…
あるお店で、年代、そして程度と価格が絶妙に釣り合ったものを見つけた。
すぐに購入手続きを済ませ、到着を待った。
…待っている間に出張となり、私が家を出た日にエルマーは自宅に届いた。
やっとの思いでエルマーと対面したのが昨日のことである。

少し緊張しながら各種動作を確認する。
絞り…ヘリコイド…沈胴…無限ロック…スクリューマウント…

事前に確認していた通り、鏡筒その他所々にメッキの剥がれがあるが、それもⅢbと同時代感を醸し出しており、好ましい。

レンズもLED懐中電灯で照らしてみたりしたが、大きな傷やごみは無かった。
コーティングは無いようで、逆光には弱そう。でも敢えて逆光にさらしてみたい。

いい買い物をしたと現時点では判断できる。ほっとした…

写真やショーケースの中でしか見たことが無かったが、実物は本当に小さい。
小さい宝石の様だ。
特に絞り羽は、薄い昆虫の翅の様で非常に美しい。無駄に開閉してしまう。

沈胴すると本当に小さい。どこにでも連れていけそうだ。
ただし、レンズと一体化したボディはずしっと重くなる。高密度精密機械感。

絞りの値が大陸絞りと呼ばれる刻みになっており、普段使用している数値と違っているので戸惑う。しかし、そもそもⅢbのシャッタースピードもいつものカメラと刻みが違うので…そこは大雑把に、ネガフィルムの懐の深さに任せるべきなのだろうか…

これでひとまずは撮影できる状態になった。
レンズキャップが無かったり、フードが無かったりするが、予算の都合上今は保留。
何しろ現像すべきフィルムが5本も溜まっている。
しかし…せめてレンズキャップは次の休みの間に手に入れておきたいところ。

体感露出も何もない私は、いずれNikon F6先生に露出を教えてもらいつつ、
一応同じ50mm(と5cm)レンズ同士で写りの比較をしてみたいと思っている。

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