Leica M9の思い出

「これが最後のカメラって言ってたのに」

と、Leica M9を手放したことを妻に伝えた時に言われましたw
それは…そんなこと言ったような気がするようなしないような。
でも値段が値段だけにそれだけの気合を入れて購入に踏み切ったのは確か。

2019年4月のことでした。

それからレンズが増えたり減ったり、
ハワイに連れて行ったり
ちなみに、ハッセルはちょっと素敵なところへ長い旅に出ております。

一緒に生まれたての次女に会いに行ったり

私にとってかけがえのない相棒でしたが、色々と考えて手放すことにしました。
 

手放した!とだけ書いてしまったので、今回はM9と過ごしてみてどうだったのか書いてみたいと思います。

Leica M9を3年半使ってみての感想
(一般的な一眼カメラと比べて…)

良いところ!

・Kodak製フルサイズCCDセンサーの唯一無二の写り
・独特の気持ちのいいJPEGの色味(サイダー色とか、琥珀色が素晴らしかった)
・比較的軽いボディ(ブラックペイント真鍮ボディなのに585g。M10は660g。M11が…530g!?え、軽いw)
・素晴らしく見えのいいファインダー
・レンズを含めたシステムがコンパクト
・ボタン類が少なく、メニューもシンプルでわかりやすい
・便利機能が無いので自分でどう撮るか工夫したり考える癖がつく
・採光窓がかっこいい
・ブラックペイントの質感が非常にいい
・持った瞬間に(これはいいものだ)と思わせる何か
・ほかに持っている人があまりいない

ちょっと微妙なところ…

・レンジファインダーかつライブビューも無いので寄れない
・ズームレンズが使えない(短所というより、ただの「特性」かな。)
・動体追従は文字通り腕次第(指次第?)
・高感度に弱い。上げてもISO800までか
・変に彩度が高くなったりする謎のカラープロファイル
・バッテリーその他アクセサリー類が高価。(でもEOS R5のバッテリーも高いわ欠品してるわで似たようなものだと思ってます。)
・軽い、とは言え仕事の出張先に持ち出すには躊躇する重量感。お値段的にもね。。
・液晶ディスプレイの精細さ、質感が非常に悪い
・シャッター音よりも、シャッター巻き上げ音が結構大きい。嫌いな音ではなかったけれど。
・CCDセンサーの供給終了に伴うセンサー交換対応受付終了(通常修理はまだ受付中のようです)

一発ホームランがデカい一品

撮るのが難しく、MFに体が慣れるまでまともに子供も撮れませんでしたが、だんだん慣れてくるとシーンの取捨選択ができるようになり、バシッとハマった時は大きくプリントして飾りたくなるような写真が撮れる魔法のようなカメラでした。
写り、操作感含めて濃厚にフィルムライクでしたね。その点でも最高でした。
逆にボツ写真も大量に生み出しがちで、歩留まりは高いとは言えないカメラですし、色々と癖がありはします。もう発売から長い時間が経ってしまい、センサーの供給も絶たれたことからこの独特な味わいは非常に貴重なものとなっていくと思います。

何が言いたいかと言いますと、もし迷われている方がいらっしゃったら、体験できるのは今のうちなカメラので、ぜひどうぞというおすすめでした!!(EOS R5に完全移行した身で何を言うのだとも思いますが。)
ただ、もし入手するのであれば、センサーのこともあるので信頼できるお店等からの購入をおすすめします。

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