ワクワクする「不確かさ」

LeicaⅢb&Elmar5cmf3.5

今日、出張先で初めてLeicaⅢbを外に持ち出した。

雪国での散歩カメラとなり、手袋をしたままの撮影となった。
バルナックライカは小さいにも関わらず、フィルムの巻き上げ、絞りやシャッタースピード、ピントの調整が手袋をしたままでもやりやすく、よく考えられているな…と勝手に感心していた。
LeicaⅢシリーズは軍隊にも供給されていたようなので、戦闘機パイロットが手袋をしたままでも使いやすくしてあるのかな…なんて考えてしまう。

鏡筒を伸縮するとき、ヘリコイドを回してピントを合わせて…撮影後に無限遠に戻すとき、スローのダイヤルを回すとき、そしてシャッターを切るとき…
控えめだけど、確かな音や手応えが心地よい。

初めての機械式カメラ。
露出計なんて持っていないので、スマホのアプリを頼りに露出を測る。
覚えたてのEvの知識なんか持ち出して、「Ev7くらいかな…今の絞りならSSは…」なんて考えながら測ってみるとEv12だったりする。暗がりでも白い雪に光が反射して明るく写るようだ。
オートだと気づかないことにいろいろ気づかされる。面白い。

しかし、そもそもこの露出計アプリが正確かどうかもわからない。
大陸絞りのエルマーにバルナックライカのシャッタースピード、露出計の数値にf6.3なんてない。
巻き上げの手ごたえは確かだが、ちゃんとフィルムは装てんされているのだろうか…
この戦前のカメラでちゃんとフィルムは光を受け止めているのだろうか…
こんな不確かなこと、最近ではなかなか見かけない。

一時間ほど歩き回ったが、24枚撮りのフィルムを21枚まで撮ったところで外は暗くなった。

現像は出張から帰ってからのお楽しみだ。
さて、どんな写りか…そもそも、写っているのだろうか…

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