導かれるように、星野道夫さんの写真展へ


二つほどの偶然が重なって、星野道夫さんの写真展に伺った。

一つ目は、出張先でテレビを見ていたら、NHKのBS放送で星野さんについてのドキュメンタリーをたまたま放映しており、仕事終わりでくたびれていたため、序盤はぼーっと見ていたが、見ているうちに内容に引き込まれ、非常に印象に残っていたこと。

内容としては、星野さんの息子さんが、父の生きたアラスカを旅してそのルーツをたどるといったもの。息子さんは物心つかない、幼いころに父である星野道夫さんを亡くしており、写真家である父親のことをほぼ知らない状態で育っていた。息子さんが、父親がアラスカに渡った十代後半に差し掛かり、父のたどった足跡をたどっていく旅の中で、父にとっても、アラスカの人たちにとっても大切な人たちに出会っていく…
アラスカの人々がいかに「Michio」さんを慕っていたか、そしてその息子さんに出会うことに喜びを感じているかということがとてもよく伝わり、アラスカの雄大な自然の映像や星野さんの写真も相まって非常に感動する番組だった。

二つ目は、たまたま嫁さんがニュースで紹介していた星野さんの写真展についてのリンクをLINEで送ってきたこと。どうやらニュースでの紹介内容が良かったらしく「ちょっと行ってみたい」とのことだった。これには本当に驚いて、「これ、こないだBSで見た…!」となり…今日、写真展にいってきた。

2019年ワールドカップに向けての建設作業が進む、花園ラグビー場のすぐそばの東大阪市民美術センターというところで写真展は催されていた。土曜日ということもあってか、人が多く、1歳の子連れである我々は交代で展示を見に行くことに。

大きく引き伸ばされた、アラスカの動物、植物、風景そして人々。その場にいるかのような臨場感と迫力がありつつも、星野さんの温かい人柄が伝わるような写真展だった。
驚いたのがリバーサルフィルムの展示。現像後のリバーサルフィルム自体初めて見るものであったが、ライトテーブルに照らされたフィルムはこんなに美しいのかと息を呑むものであった。
また、使用機材も展示されており、Nikon FEとPentax 67が展示されていた。フィルム機を本格的に使った最後の世代の写真家である、ということもどこかで読んだ気がする。

トップの画像の通り、写真集やポストカード、書籍を購入した。
写真はもちろん、文章もじっくり読んでいきたいと思う。とても楽しみだ。

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