多趣味は無趣味?

2005.2 SONY DSC-T9

私は趣味が多い方だ…だったと思う。

一つはギター。高校時代に友人に誘われ、中古でヤマハのアコースティックギターを購入して以来、細々と続けてきた。一時バンドの真似事みたいなのをやった時にFenderのストラトキャスターを購入したが、バンドをやめてからはすぐに売ってしまった。以降、何本かアコギを買い替えては挫折してきたが、先日とうとう最後の一本も手放してしまい、今は一台もない。高校時代にハマった以上に社会人になってからはハマることができなかった。

二つ目はロードバイク。10年以上、CannondaleのR600というミドルクラスのモデルを使い続けてきたが、それも明日まで。出張が多い仕事、帰ってからは子供と遊ぶ時間を多く割きたいがために手放すことにした。これも、マイブームが定期的に訪れては去っていく趣味で、結局完全にはまり込むことができなかった。予算的にも、体力的にも。ただ、曲がりなりにも10年以上乗ってきたので、思い出はそれなりにある。特に福岡に住んでいたころ、糸島に走りに行ったり、志賀島まで走ってフェリーで帰ったり、唐津まで行ってイカを食べたり…職場の上司とツーリングに行ったりもしたな…。

そのほか…
・クルマ(昔、マツダRX-8に乗っていた。エンジンが壊れて廃車に。)
・ランニング(全身装備は整えた。一時期頑張って走っていたが、今は…)
・マニアックなところで水彩色鉛筆(たまに誰かに何か描いたものをあげる程度。モノ自体今どこにあるのか不明)
・スキムボード(スケボーみたいなサーフィン、と言えばいいのだろうか。波打ち際を走って、板を投げてそれに乗るスポーツ。もう何年もやっていない)

上記いずれも完全にハマることなく、やる気が出ては過ぎ去っていった趣味だった。
色んな経験ができて視野が拡がった、といえば聞こえはいいが、要は全部中途半端で前に進まなくなってしまったモノたちだ。

唯一、ずっと続けているのが写真、カメラ。

RicohのGX200を2009年に購入してからそれは趣味としてずっと私の周りにある。
これも熱が入ったり冷めたりはあったが、いつか撮りたい被写体、つまり自分の子供を撮る練習のためにと、半ばそれを口実に続けてきた。
去年、その「いつか撮りたい被写体」が自分の前に現れてくれたことで、今までの趣味にはない勢いで、あらぬ方向にどんどん進んでいる。

あらぬ方向とはもちろんフィルム写真のことで、去年の夏にNikon FE2を使い始めてから、写真やカメラに対する見方ががらりと変わってしまった。

LeicaⅢb Elmar5cmf3.5 Superia Premium400

今月、カラーフィルムの現像体験ワークショップに参加する予定になっている。
初めての暗室作業。かなりワクワクしている。
フィルムに収めた光を印画紙に写し出す…ことが本当にできるのだろうか。

新しく始めた趣味も実はある。
ウクレレ。子供にトトロを聴かせて踊ってもらおうと…。これが難しい…
ソプラノロングネックサイレントウクレレの2本を購入した。サイレントはかなり小さく、出張先に持っていけるサイズ。やはり楽器はなるべく毎日触らないと。

実は子供が私の趣味へのエネルギーを供給してくれていることに気づく今日この頃。

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