RICOH GX200とGRⅡ

RICOH GX200

初めて「カメラらしいカメラ」を手にしたのは、RICOHのGX200というカメラだった。ズームが利くGRみたいな位置づけのカメラ。

写真は2009年にGX200で撮影した房総半島南端、野島崎灯台。いろんなところに連れ出して、いろんな写真を撮った。それまでカメラと言えば浜崎あゆみがCMしていた頃のLUMIXくらいしか使ったことなく…ド素人以下だった自分にとって、GR Digitalはズームがきかないということで選択肢から除外となった。余談だが…今となってはLUMIXブランドは当時からは考えられないようなブランドに成長し、驚異的な性能のカメラをリリースしている…が、個人的なイメージはあの頃のままだから、かなり不思議な感じがしている。

GX200のAFは牧歌的と言っていいほどゆっくりで、さまざまな点でまったりなカメラだった。最強のスナップシューターと言われるGRと比べると、かなりおっとりな感じ。これはこれで好きだった。

GRⅡとGX200

実はこのカメラ、今も手元にある。GRⅡと並べてみると共通点が多く、操作系が大きく変わっていないことはその完成度を物語っているように感じてうれしくなってしまう。実際、操作はしやすく写りもいい。昔、NHKの番組でスガシカオがこのカメラを使っているという話をしていて、「これで撮るとプロっぽく撮れる」と言っていたことを覚えている。

GRⅡはこの夏に購入したもの。生後数か月の子供を撮るため、いつも携帯でき、かつしっかり撮れる「カメラらしいカメラ」を探したらこれ一択となった。
発売から年月が経っているものの、なかなかの予算を投じて購入した。しかし、ADJ.ボタンの感触が悪く、押し込むとカチッと異音がする個体だった。GX200のADJ.ボタンの方が快適な使い心地だったので若干失望していた。
大阪の旧リコーイメージングスクエアに持ち込んだが、防塵構造のため、このような音が鳴るとのことで、ひと月くらい使えば馴染んでくる…といった説明を受けた。
ひと月以上、ほぼ毎日のように使えど異音はし続け、こんなもんかぁと諦めつつあったある日、センサーにゴミがついていることを発見した。
今度は新しくなったリコーイメージングスクエアに持ち込み、ゴミ除去と一緒にADJ.ボタンの修理もお願いしたところ、見事に快適な使い心地になって帰ってきた。「やっぱり不具合だったんじゃないか」という腹立ちよりも、「これからも愛着を持って使い続けられる」という喜びの方が大きく、普段の鞄に入る頻度が最も高いカメラとして活躍している。

GRⅡは、歴代GRデジタルもそうなのかもしれないが…、カメラの画像処理が無理やりノイズを消さないというか、敢えて残しているような絵作りが本当に好きで、エフェクトも楽しみつつ、ずっと使い続けたい一台となっている。

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