とうとうHasselbladに手を出した

30過ぎてから、よく自分が今何歳なのかわからなくなる。

「あれ、今年は32だっけ、33だっけ…」

嫁さんも同じことを言っていたので、きっと皆同じ傾向なのではないかと勝手に思っている。

ちなみに今年、私は33歳になるので、「今年はカープの菊池の背番号」と覚えたら忘れなくなった。

Hasselblad 500C/M & Planar CF80mm f2.8(撮影はNikon F6)

というわけで(?)我が家にやってきたハッセルさん、1985年生まれの同い年だ。ハッセルブラッドはシリアルの頭、英語2文字からその製造年がわかるようになっている。

V.H.PICTURES
01234567890
85年なら「RC」となる。V.H.はカメラの開発者ヴィクター・ハッセルブラッドさんのイニシャルとのこと。

正確に言うと今月に誕生日があるわけではないのだが、中古カメラは一期一会、早めの自分への誕生日プレゼントだ。またまたカメラを買ってしまった自分自身に少し引いているが、嫁さんも現像上がりを一緒になって楽しみにしてくれている(ように見受けられる)ので良しとする。

実はこれを購入するにあたって、唯一のデジタル機材Olympus E-M1その他システム1式を手放している。これで手持ちはすべてフィルムカメラ一貫となった。
「子供の運動会の時はどうするの?」と嫁さんに聞かれたが、そんな先のこと、今話題のニコンのミラーレスが出てから考えればいいと答えた。

これで我が家のカメラは…
LeicaDⅢ 1936年
LeicaⅢb 1939年
RolleicordⅣ 1953年
Hasselblad500C/M 1985年
Nikon F6 2004年
といったラインナップとなり、年代的にもバランスが取れたように思う。(謎)

ハッセルブラッドは結構お約束事が多いが、撮ってからすぐシャッターチャージすることを忘れないことだけとりあえず注意していれば…今のところ壊してはいない。

それでも、
フィルムを裏表逆に装てんしたり(撮り終わって愕然とした)、
フィルム装填後のフィルムバックの巻き上げを忘れてカウンター「1」を出さずにひたすら撮っていたり、
ボディー側のチャージを忘れてフィルムバックを付けてフィルムを一枚無駄にしたり等々…
「新たに機械式カメラを買ってすぐのワクワクする操作ミス」に囲まれて愉快な時を過ごしている。

(ペンギンさんが居るが)面構えがいい。全体的なフォルムは金属製の四角い瓜みたいである。

(ローライのピントリングに伸びる手があるが)ローライコードⅣに比べてスクリーンが素晴らしく明るく、立体感に溢れ、それはうっとりする見栄えなのだが、明るすぎるせいかピントの山が判りにくい。全然わからないときもある。ピントリングが重くて、ピントの山すそを行ったり来たりする。子供のまつ毛や瞳に合わせたりは至難の業だ。暗いスクリーンが欲しくなっている。修行すればわかるようになるのだろうか。実はこれが今一番の悩みとなっている。

ハッセルブラッド500シリーズは、世界的なベストセラーだったようだ。…となれば修理に心配することはあまりないだろう。自分が80歳になったらこのカメラも80歳だ。80年前のLeicaDⅢが現役で使えているのだから大丈夫だろう…と思い至ったところでフィルムが枯渇してる可能性があることに気づいた。その時はデジタルバックを買えばいいだろう。80歳になるころにはそれくらいポンと買えるようになっていることを祈りたい。遺書に「ハッセルにはデジタルバックを装着すること」と書いておこう。

 

中判にのめりこんで、とうとうハッセルブラッドまでやってきた。
出張から帰ったらまたハッセルで子供を撮ろう。と、クロームの丸い角と滑らかな革の質感、Planar CF80mm f2.8の大きな瞳を思い起こしつつ、今日もブログを書いている。

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