今年の夏は「平成最後の夏」という言葉をよく目にした。
確かに、これまでは元号がいつ変わるかなんて予想もしないことだったから、これが事前にわかるということは日本人にとって少し目新しいことなのかもしれない。
これ自体はなんだかとても、センシティブな話題だけど。
それよりも、平成生まれの方々は、自分の生まれたときの年号が変わるから、インパクトを感じているのかもしれない。自分なんて昭和生まれだけど、平成に変わる瞬間なんて物心つく前で、何も覚えていない…。
どう思って「平成最後の夏」と言っているのかは人それぞれだが、何となくノスタルジー感が漂う、時代の変わり目に立っていることを認識させる言葉だと思う。同じ「平成の夏」はもう二度と来ないんだよ……。
などと言っていたら、今日と同じ明日は来ないのだ。
「毎日が最後」だと思い出させられる言葉でもある。
我が家の1歳の娘が大きくなったら、「君は平成最後の夏に初めて海水浴に行ったんだよ」と教えてあげよう。
<RolleicordⅣ&PROVIA100F>
ちなみに我が家の最古参カメラ、LeicaDⅢは1936年生まれだそうで、昭和11年になるそうだ。
同じ昭和生まれの大大先輩。
どんな時代になっても、しぶとく生きて、その日々を写真に残したいと思う。
できれば、なるべく長い間フィルムで残せるといいな。