ここ最近ご無沙汰になっていた出張先でのバルナックライカ散歩。
というのも、自宅でのHasselblad×リバーサルの撮影がとても楽しく、時間と予算がそちらに吸い込まれていたこと、エルマーの写りにちょっと飽きていたこと…が原因。エルマーに始まり、いずれエルマーに帰るとはよく言われるが…出ていかないと、帰れないではないか。
ということで、私の「バルナック環境」にテコ入れをすることにした。
まず、Ulyssesのレザーストラップ「クラシコ・ピッコロ」を購入。Ulyssesは昔から好きで、これで3つ目のレザー製品。

続いてW-NIKKOR 3.5cm f2.5というレンズを購入。Niccaというライカコピーの個体へニコン(当時の社名は日本光学)が供給したレンズとのこと。たまたまネット上で見かけた作例がよく思えたことと、往年のニコンのロマンにやられて購入。


そして…表題の昨日カメラさん作、Barnack Leica Case TYPE-A。
昨日カメラさんを知ったのは、実は約1年前。そのころ私は中判カメラを始めたくて色々と調べまくっていた。その中で「ペンタコンシックス」というカメラの存在を知り、そのケースを昨日カメラさんが作っておられたのだが、これがとてもカッコよく、ケースを入手してからカメラ本体を探したくなるようなものだった。
結局、中判はローライコードⅣで始めることにしたため、ケースを求めることもなかった。
しばらくの後、昨日カメラさんがバルナックライカのケースを試作しているとの情報をTwitter上で知った。バルナックユーザーの私は非常に気にはなっていたのだが、満を持して(?)、昨日カメラさんに(ちょっとドキドキしながら)TwitterにてDMを送って、ケースの詳細をお聞きし、オーダーに至った。


昨日カメラさん、対応はとても親切丁寧でかつ、フランクに質問に答えていただき、届いたレザーケースはとても素晴らしく、ブラックのバルナックによく似合っている。永く使って、じっくりと革の変化を楽しみたいと思う。
直接昨日カメラさんにオーダーするといいことがあるかもしれない。ご検討中の方は是非。おすすめです。
これをカメラに着せて、ごく最近入手したSBLOOという35mmファインダーを付ければ、文句なしにカッコいい。



カメラなんて、同じレンズとフィルムを使えば、どんなボディやケース、ストラップだろうと撮れる写真は変わらない…でも、持ち出す気にそのカメラがさせるかはとても重要だと思う。使っていて愛着が湧くとか、人の手の温かみが感じられるとか、少しの違いでも手元にカメラが有ったり無かったりする。
全然関係ないけど、以前乗っていたCannondaleのロードバイクにも誇らしげに「HANDMADE IN USA」って書いてあったなぁ…
80年の時を超えて出会ったカメラとケースたち。
これからしばらく、21世紀の日本で活躍してもらうよ。よろしくね。