初めてのフィルムカメラ、Nikon FE2を手にしてからminolta Hi-Matic Fをさらに購入し、
本格的にフィルムでの写真撮影にのめりこみ始めた。
そんな中、特に一眼レフのNikon FE2で、
室内でのシャッタースピードを稼ぐために絞りを開くと、
動きの速い子供を撮るときは私の腕が未熟なこともありピントを外してばかりだった。
自分では「今!」と思って撮っていても、
現像後の写真はピンボケしていることが多く、何とかしたくなってしまった。
というわけでフィルムAF機を物色し始める。
当初はNikon F100が候補筆頭だった。
手ごろな大きさ、
F5譲りの機能性…
グリップの加水分解している個体に気を付ければとてもバランスのいい機種だと思っていた。
しかし、中古で手の届く価格帯であることもあって、
F一桁はどうかなと考え始める。
F5はあまりに大きすぎるので、F4かF6。
F4は中古カメラ店に実物を触りに行った。
プラ外装ではあるものの、堂々としたたたずまい、
軍艦部のダイヤルはMFとAFの過渡期ならではのデザインで独特なかっこよさ。
大きくて重いが、構えると重さを感じない不思議。
何より、ローコストでとりあえずAF機を導入できる…
ということもあり、F4に決めかけていたが、
たまたま、いい個体に出会えず、何日かかけて中古カメラ店を回ったが決めきれなかった。
F4について調べるうち、F6についても気になり始めた。
フィルム機を調べていると自然とその歴史や変遷なども頭に入ってくる。
F6はプロがデジタルにほぼ移行した2004年に発売された機種とのことで、
Nikonのフィルム機の集大成であり、今後F一桁は発売されないであろうこと…
その開発には多くの時間を費やし、
機能面はもちろん、デザイン、各種作動音、グリップやボタン類の感触など、
感性に訴えかける設計がなされていることが分かった。
そしてなんと、現行ラインナップであることも…
ある日、F4を買ってもF6をいずれは買うことになるだろうと確信した。
中古でもなかなかのお値段がするので、
数か月待って、去年の12月にやっとの思いで購入。
以来、家にいるときで、カメラにフィルムが入っていないときは空シャッターを切って、
その歯切れのいい音やクリアなファインダーの見え方に毎日のようにほれぼれしている。
もちろん、動きの激しい子供写真にも大活躍している。
もう、F6最高である。