ライカ京都店に行ってきた【Leica M9 センサークリーニング】

レンズ交換式デジタルカメラについてまわる問題。
センサーに付着したゴミの写り込み。
フィルムなら、センサーと違って毎シャッター新鮮なのに。

いつも通り、家族の写真を編集していたら、気づいてしまった。
上の一枚は自室のカベを撮ったものだが、左下に目立つ黒い点、中央上部にポツポツと写る点、点……。

一般的な国産一眼レフには当然のごとく備わる「ダストリムーバル機能」など、M9にはない。従ってこの手のトラブルはよくある。慌てることなく、普段はシャッター幕に隠れているセンサーを露出させ(そのような機能がある。)、ブロワーでゴミを飛ばす。前回はこれで取れた。

……しかしながら今回のゴミはなかなかしぶとく、根気よくブロワーを吹けども吹けども取れない。むむ、厄介なゴミだ。取り返しのつかない汚れだったらどうしようと一抹の不安がよぎる。

センサークリーニングについて、ネットで調べるとすぐ情報が出てきた。近場ではライカ京都店で簡易クリーニングなら1時間ほどで終わるらしい。

M9のおかげでフォトジェニックな京都へ出かける口実ができた。
最近マイブームのポラロイドカメラSX-70 SONARと共に阪急電車に飛び乗る。

唯一ブレずに撮れた一枚…。

ちなみに、ポラは6枚撮ったが、6枚中5枚、ブレていて見れたものではなかった。SX-70、あのフィルムを繰り出すときに発する、人が振り返るレベルのモーター音はなかなか目立つ。撮り終えた瞬間に一刻も早くその場を離れたい気持ちに駆られて、ブレるのだ(;´Д`)まだまだ(心の)修行が足りない。あぁ……フィルム代が…。

観光客でごった返す花見小路通沿いに、ライカ京都店はある。
非常につつましやかな店構えで、気づかずに一度通り過ぎてしまったほど。

どうにか人のいないタイミングを狙って撮影したが、とにかく人が多い。おそらく海外の人々の方が多いのではないだろうか。蒸し暑い通りに異国の言葉が飛び交う中、ちょっと緊張しながら店の引き戸に手を掛ける。


外界から隔絶されたかのように、ライカの空間が広がっていた。
薄暗い店内、整然と並ぶライカ製品群。ドイツ的な整然とした空間と日本建築が絶妙に交じり合っている(気がした)。

カウンターでは(ちょっとお金持ちそうな)おじさまが商談中だった。購入の準備が進んでいるようで、ACアダプターなどの周辺機器が出ている。
店員の女性が製品の説明をしているようだ。
他に店員さんがいなさそうなので、しばらくその場でショーケースを眺めながら待つ。会話が否応なしに耳に入ってくる。
「……そうですね、このカメラはとてもシンプルですから……」
(……機能についての説明をしているのだろうか?下調べをすることなくライカを求めて店頭に来たのだろうか。もしそうなら…相当凄いな…)
などと考えていたが、2階に写真ギャラリーがあることに気づき、階段を上る。
しばらくギャラリーで時間を過ごし、1階に降りると別の店員さんがいたので、センサークリーニングをお願いする。
丁重にM9を預かってもらい、店を後にする。



一時間と少し、近くを散歩したりカフェで涼みながら待っていると、クリーニング完了の電話があった。再度お店に向かう。

無事にクリーニングは終わり、その他に異常も見当たらないということで、ほっとしながらM9を受け取った。
さて、京都散歩ライカの時間だ。


近所に建仁寺があるので、M9を携えて向かう。

なんとなく、M9の機嫌が良さそうな気がするのは気のせいだろうか。
いや、きっとシャワーを浴びた後のように気持ちがいいはず。

以下、センサーすっきりのM9にて撮影した写真が続く。
建仁寺、なんだか来たことあると思ったら、中学校の修学旅行以来だ。

あぁ、ズマロン開放。と思った一枚。
ポウ、が気になる。
ポラで撮った通りと同じ道。
これが恋人たちが等間隔に座るあれか。

クリーニングの結果は、以下の通り。

妙に暗いけど…

すっきり、何も写りこんでいない。精神衛生上非常によろしい。

M9、持っていれば定期的にライカストアに、私の場合は京都に「連れて行ってくれる」不思議なカメラということに、これからもなりそうだ。

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