秋。
この季節は毎年自分のクビを賭けた戦いがある。
そんな仕事をしているので、秋は好きだけど、憂鬱な季節。
でも、実は先日その戦いも終わったので、すこしホッとしながらブログを書いている。
今日は最近使いこんでいる沈胴ズミクロンについて。

我が家に居るズミクロン (Summicron 50㎜/f2 collapsible)はいわゆる最初期世代のモノで、レンズがきゅっと縮まる、沈胴ズミクロンと言われるもの。シリアルナンバーから1954年製の個体のようだ。1954年ということは私より30ちょっと年上。昭和29年。あ、同じ昭和生まれかとちょっと親近感(?)
沈胴、することはするものの、M9で沈胴することはライカが公式には許容していないので、基本的にはできない。ただ、沈胴した部分がシャッター幕に当たる、といったことは実際にはない。伸ばし忘れて取り付けてしまったことがあったが、その後の使用に特に影響はない。ただし内部のどこかにダメージがあるかもしれないし、伸縮することでホコリも混入してしまいそうなので、やはりしないほうが無難であると思う。もしやるなら自己責任で、ということになる。…と書いてしまいたくなるほど、沈胴させたくなるのだ。50mmレンズとは思えないほどコンパクトになるし、本来備わる機能を使わないのというは、何とも抑制感が強い。
50mmレンズはちょうどいい。
あ、いいなと思った範囲がちょうどよく写る感じ。
35mmもしばらく使っていたものの、広く撮れてしまうというか、注視したい部分が思ったより小さく写る感じがしていた。








モノクロフィルム時代のズミクロン、2009年製のデジタルライカでもしっかりとした描写をしてくれているのではないだろうか。こんなタイムスリップ遊びができるのはライカMマウントならでは。
最近は、レンズの距離計を見て「近め」にセットしておき、駆け寄ってくる娘にピントが合った瞬間に撮る、置きピン修行をしている。結構、当たるので楽しい。おすすめです。