やっぱりバルナックが

Leica DⅢ

つい先日、我が家のバルナックライカ、ブラックペイントのDⅢから取り出したフィルムを久々に近所のキタムラに持って行った。

もういつから入っていたフィルムか、銘柄や感度すら忘れてしまっていた。
その中身はC200、8月初旬にオルレアカメラさん開店に合わせて持っていったことを思い出した。写っていたのはのんびりした吉祥寺スナップ。

きっとこれもフィルムならではなのだろう。時間が経つほどに「思い出が呼び起こされる」感が強くなる。

一枚目はいつもエクスペリメンタル

夕方ののんびりしつつも人の絶えない吉祥寺の街。
歩いていて楽しかった記憶がよみがえる。

そう、これ以来、ずっとDⅢは防湿庫に眠っていたのだ。Leica M9がやってきて以来やっぱりフィルムの消費量は減っている。減っているどころではなく激減している。

ふと、M9を取り出すときにその隣に鎮座しているDⅢに目がいった。
軍艦部のブラックペイントがちょっとくすんでいた。
心の中でDⅢに謝りつつセーム革を使って磨くと、またピカピカのつるつるに戻った。
フィルムが残っていることに気づいた。

改めて触ると、バルナックライカのコンパクトさに驚く。
エルマーを身に着けた姿はとても美しい。

その次の出張はDⅢを連れていくことにした。

バルナックとの散歩は心も軽快だ。

海沿いを渡る秋の風が、エルマーで見た景色が、柔らかくフィルムに刻まれていた。

やっぱりバルナックが好きだと再認識した。