Mamiya-6 Automatがやってきた【ついでに貼革交換】

カメラを買うのは去年の4月にLeicaM9を購入して以来だから、よく何も買わずにいたものだと自分を褒めたい。

(レンズ買ったり、ユーノスロードスターを買ったりしているけど……)

縁あって私の手元にやってきたMamiya-6 Automatには「ミヤマ商會」のステッカーが裏蓋内側に貼付されており、昭和46年・1971年販売とのこと。ということでおおむね50歳くらいのカメラさんだ。我が家ではお爺さんのバルナックDⅢに続いて年長者となる。(ちなみにハッセルは私と同い年の1985年製)

6×6中判はハッセルがあるのに、なぜ新しく6×6中判の、しかも古めかしい蛇腹カメラを購入したのかというと…

『シャッター音の静かな、近接撮影装置の入手が容易な、子供連れグッズとカバンで共存できる容積のカメラ』が必要になったから。

中でも『シャッター音の小ささ』が最優先であったのだけれど、なぜ静かでなければいけないのか……はいずれお伝えしたいと思う。

「販売46年5月1日」
MAMIYA-6の刻印、軍艦部の仕上げも美しい
M9との大きさ比較1
M9との大きさ比較2
色が焼けた貼革を剥がす

この個体はTwitterでやり取りをしている方からその存在を教えてもらい、縁があったもの。全般的には良好な状態であったものの、裏蓋の貼革だけ日焼けしたように色が変わっていたので、貼革の交換に初めて挑戦することにした。

まずはオリジナルの貼革を剥がす。50年前の革と接着剤をエタノールでふやかしながらマイナスドライバーで削ぎ落していく。

ガリガリ、ガリガリ……

謎の接着剤が執念深く残る…

ガリガリ、ガリ…シュリシュリ…

つるんと、きれいになった。

根気強く削ぎ落して、あまり意味はないけどプラモデル用のコンパウンドで軽く磨いてこの通り。

裏蓋の革だけ交換しようかと思っていたけど、全面やることにした。

前面はきれいなのだけど、一思いに…
剥けました。なんだかちょっとかわいいような…。

裏蓋と違って、接着剤が違うのかとても剥ぎやすく、あまり時間をかけずにここまで剥がすことができた。

貼革はAki-Asahiさんというところで購入。貼革の品数がかなり豊富で、最近のデジカメ用もある。

裏蓋にペタリ。
ペタリペタリ。

ビシッと決まっている。外観を自分で美しくすることで、来たばかりでまだ撮影もしていないけれどすでに愛着が湧いている。これからどうぞよろしく。

近接撮影装置「Auto-Up」

オートアップと呼ばれる、プロクサー的なものも別途入手済み。蛇腹眼鏡カメラに変身することで、最短1mから50cmまで寄ることができるようになる。

ACROS100を装填中

緊張の初フィルム装填。ハッセルも初めての時はドキドキしたな…

この時代の蛇腹カメラとしては突き抜けた機能の持ち主であったようで、セミオートマット、撮影枚数カウンター自動復元はもちろん、さらに巻き上げと同時にシャッターチャージがなされるセルフコッキング式なのだ…!
ということで、現代的な機能を備えたレトロカメラを入手したので絶賛試写中。
気になっていたシャッター音は十分に静か。フィーリングは依然使用していたRolleicordⅣよりさらに軽い感じ。

自家現像はかなり久しぶり。カメラの機能確認と自家現像の腕前、二重で不安があるけど、二重で楽しみでもあるなぁ。

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