D7000を使っていたころ、むやみに憧れていた丸形ファインダー。
F6のファインダーはやはり別格で、明るくてクリアに見える。
プリズムに特殊な硝材を使ってこの性能を達成しているとか。
ファインダー倍率ならNikon FE2の方が大きいのに、明らかに見やすい。
ピントの山が来た!というところがはっきりわかるからMFでの撮影もとても快適。
AFでの撮影でもピントが外れたら外れたことがはっきりわかるからこれまた快適。
そのファインダー、どちらの目で覗くか。
私は長いこと右目で覗いていた。
デジカメは右目で覗くことで液晶に鼻の頭が当たりにくくなる。
しかし、どうやら私の利き目は左のようで…
2~3m先の物を見ながら右目を隠すと、その物が動く。
左目を隠すと、動かない。
以前、眼科検診で「ほとんど左目でものをみていますね~」と言われたことがあったことをすっかり忘れていた。というより、言われたことがあまり理解できていなかった。
フィルムカメラには液晶がないので、鼻がボディに当たろうと大して影響はない。
そこで右ではなく左目で覗いてみると、これが非常に快適。
なぜ今まで頑張って右で覗いていたのだろうと…
右目でファインダーを覗いて、左目で外界を確認しようとすると、
ファインダー像が全然頭に入ってこない。
脳が利き目の左目で見た外界の景色を優先してしまうのだ。
そのために一生懸命左目をつむる。
撮影に集中して長いこと左目だけを閉じ続けたら顔の筋肉が緊張して疲れてしまう。
なんて写真撮影とは大変なのだ…と思っていたが、解決した次第。
カメラのパンフレット等、撮影者は右目で覗いているものがほとんどではないだろうか。
そんなところから右目で覗く固定概念があったが、ちょっと「視点を変えて」しまえばずいぶん快適になるということで、なんだかカメラ以外にもいろいろありそうだな…と思う今日この頃。